「○○様の携帯電話でよろしいでしょうか。
私、△△さんの弁護人になりました弁護士の●●と申します。
実は、昨日△△さんが逮捕されてしまいまして、
被害者の方と示談するためにお金を用意して頂けないでしょうか。…」
突然こんな電話が掛かってきたら、どう思いますか?
まず詐欺を疑うべきかと思いますが、
本物の弁護士が突然電話することもあります。
可能性としては
・家族や友人が逮捕され、弁護人に選任された弁護士から
→家族が逮捕された場合なら、弁護士からの連絡よりも先に警察から連絡が来るのが普通だと思いますが、 友人の場合は本当に突然連絡が来てもおかしくありません。
△自分が被害者で、加害者の弁護人に選任された弁護士から
→示談をお願いするためです。
但し、弁護人等に被害者の連絡先を伝える際には、警察や検察が被害者に確認するはずです。
(この辺りは職員が関与しないので自信がありませんが…。)
ですので、厳密に言うと「突然」連絡が来る場合ではありません。
△なにか争い(裁判になる前のものも含む)があって、相手方の代理人になった弁護士から
→受任通知(代理人になりましたという通知)は書面で行うことがほとんどです。
後から書面で送りますというならともかく、電話だけというと少し怪しいかなと…。
書面で送ってくださいと依頼してみるべきと思います。
・ある事件(民事、刑事問わず)の当事者の代理人の弁護士から
→自分は直接関与していないことでも、話を聞かせてほしい、証人になってほしいと頼まれることは有り得ます。
以上のような場合が考えられます。
電話に限らず、連絡をとってきた弁護士が本物かどうかを確認するためには
日弁連の弁護士検索を使うのがおすすめです。
(→便利なサイト5)
電話が掛かってきたら、弁護士の名前・連絡先・事務所名を聞いて一度電話を切ります。
そして、名前または事務所名で検索を行い、検索で出てきた電話番号に折り返し連絡します。
電話を掛けてきた弁護士に繋がれば一安心です。
弁護士は日弁連に必ず登録しなければならないので、弁護士検索で出て来ない…というのは不審です。
(新規に弁護士登録した場合、いつから弁護士検索に反映されるのかわからないので、その点はご留意下さい。)
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